簡単カントリースイートポテトパイのレシピ

日本に帰ってきたのが味覚の秋で、食いしん坊の私はいつにも増して、手当たり次第、旬のおいしいものにがっついていました。特に嬉しかったのはさつまいもや栗。イギリスにもさつまいもはありますが、あれはさつまいもの顔をしたただのでんぷん質の塊です。切ってみるとほんのりオレンジ色をしていて、いかにも甘そうなのですが、「えっ?私、買い間違った?」と思えるくらい淡白な甘さなんです。品種が違うのでしょうね。久しぶりに見る真のさつまいも様、たくさん頂いたものがあったのでパイを作ってみることにしました。なんかほんとに思いつきで始めたパイ作り、こんなかなあんなかなと昔好きだったスイートポテトパイ(ペイストリー無しの)の味を思い浮かべながら出来あがったレシピ。適当に作ったわりにはなかなかの出来だったので紹介します。さつまいも、いつもとちがう味を楽しみたい方にオススメです。
Serves:
18cmパイ皿(底が抜けるもの) 1個分
Preparation time:
10分
Cooking time:
1時間25分
Ingredients:
ペイストリー
- 薄力粉
- 110g
- バター
- 55g
- 水
- 大さじ5〜6
フィリング
- 紫いも(普通のさつまいもでも可)
- 500g(皮付き)
- バター
- 25g
- 卵黄
- 2個分
- 三温糖
- 100g
- 生クリーム
- 100ml

Method:
- まずペイストリーを作る。計ったバターを約1cm角のサイコロ状にする。分量の薄力粉を大きめのボールにいれ、細かく切ったバターを加え、薄力粉をまぶすように指先を使ってバターをすりつぶす。全体にバターが混ざり、パン粉状になるまでこれを続ける。
- その後、まず水大さじ5を加え、パレットナイフなどで全体を切るように混ぜ合わせる。このとき練らないように気をつける。生地が自然にまとまり始めたら(ボール状になる)、ボールから取りだし、まな板(もしくは作業台)の上で軽くまとめ、サランラップをして冷蔵庫で最低30分休ませる。
- ペイストリーを休ませている間に、フィリングを作る。さつまいもを約3cm幅の輪切りにし、皮をやや厚めにむく。皮をむき終えたものは水に浸して、アクを抜く。約5分経ったら、さつまいもを蒸し器に並べ、約25分蒸す。竹串がスッと通れば蒸しあがり。
- 蒸しあがったさつまいもをボールに移し、バターを加えポテトマッシャ―などを使ってなるべく塊が残らないようににつぶす。
- 三温糖、卵黄を4に加え更に混ぜ、最後に生クリームを全体によく混ぜ合わせる。少々の塊は気にしなくて良い。(素朴なところがカントリー風!)出来あがったフィリングはそのままサイドによけておく。
- ペイストリーを仕上げる。冷蔵庫から出したペイストリーを、薄力粉を薄くふった作業台の上で、めん棒を使って約3mm幅になるよう延ばす。延ばしたペイストリーをパイ皿の上に載せ、全面に軽く添わせるように敷く。上からはみ出た余分なペイストリーはめん棒を這わせるようにして切り落とす。ペイストリーが型にはまったらフォークを刺して(4,5回繰り返す)底に穴をあけ、ラップをして冷蔵庫で最低30分休ませる。時間を見て、オーブンを180度に予熱しておく。
- ペストリーを休ませ終わったら、ペイストリーの上にクッキングシートを敷き、その上に重りとなるものを載せ、15分焼き、クッキングシートを外して更に5分焼く。それから5のフィリングをパイ皿に入れ、表面を平らにして約40分から45分焼く。
Kyoko's tip:
普通のさつまいもを使ったときは、焼き色が良くなるよう、焼く前に水で少し延ばした黄身を表面に塗っても良い。市販のペイストリーを使うと言うまでもなく断然楽です。その場合、6の手順にあるペイストリーを休ませるところをフィリングを作る前に行ってください。