フルーツケーキ(クリスマスケーキ)のレシピ

日常生活のエッセイコーナーでも触れましたが、このケーキに出会ったときのインパクトはかなりのものでした。料理学校で作った第1作目は卵を混ぜる途中、生地が分離し、それが影響したのか出来あがりがいまいちしっとり感に欠けていました。その翌年、有難いことに、私にクリスマスケーキを注文してきたイギリス人がいたんです。いきなり2件もの注文が飛び込み、ちょっとたじろぎましたが、というのもイギリス人はこのクリスマスケーキに命をかけてるので、彼らのこだわりであるしっとりしたフルーツケーキが作れるかどうか心配だったんです。でもやはりいい機会だから挑戦することに…。一番恐れていたのは生地の分離でしたが、大切なのはバターの柔らかさということに気づき、苦手意識を克服することが出来ました。その注文は何とか成功に終わり、イギリス人の喜ぶ笑顔にほっとした私でした。
Serves:
Preparation time:
10分+一晩
Cooking time:
3時間半(食べ頃までの保存期間約8週〜10週)
Ingredients:
前日に用意する材料
- currants(カラント)
- 300g
- sultanas(ソルタナ)
- 120g
- raisins(干しぶどう)
- 120g
- 牛乳
- 大さじ1
- ブランデー
- 大さじ2
- ドライチェリー
- 50g
- 柑橘系果物の皮(candied peel)
- 50g
当日に使用する材料
- スライスアーモンド
- 50g
- レモンの皮
- 1/2個分
- 小麦粉(プレイン)
- 175g
- グラウンドシナモン
- 小さじ1/2
- ミックススパイス
- 小さじ1/4
- グラウンドクローブ
- 小さじ1/5
- バター(室温に戻しておく)
- 150g
- 黒砂糖(light muscovado )
- 150g
- 卵
- 3個
- black treacle(なくてもよい)
- 小さじ1
- 塩
- ひとつまみ

Method:
- 前日用意する材料を大きめのボールに入れ、一晩寝かせる。
- 寝かせておいたフルーツにスライスアーモンド、レモンの皮、スパイスを加える。
- オーブンを150℃、ガスマーク2に予熱する。18cm(7インチ)のケーキ型にクッキングペーパーを敷く。この時、底、側面ともに2重にする。
- 小麦粉に塩を混ぜておく。十分柔らかくなったバターと黒砂糖をしっかりすりまぜる(ハンドミキサーを使うと早い。)白っぽくなるまでよく混ぜたら、溶き卵を1個ずつ、バターと砂糖のミクスチャーをかき混ぜながら加える。この時、生地が分離しないように小麦粉を少し振り入れる。溶き卵3個を加え、よく混ぜ合わせ、ブラックトリクルを加え、混ぜる。残りの小麦粉をさっくりと切るように加える。
- 2を4に混ぜ、ケーキ型に移す。表面を平らにした後、中心に約直径5cmのくぼみを作り、底から覆うようにして型の外側を2、3重にした新聞紙で包む。予熱したオーブンで、2時間15分から2時間半焼く。竹串を刺してみて何もついてこなければ焼きあがり。冷めるまで型の中に放置する。冷めたら取りだし、ワイヤーラックの上で十分に冷ます。クッキングペーパーがついたまま、更に新しいクッキングペーパーで包み、その表面をアルミ箔で包みセロテープもしくわひもで止め、真空容器の中で8週間から10週間保存する。
- 2週間後、ケーキの表面に竹串などで穴をあけ、ブランデー、またはラム大さじ1を注ぐ。保存期間中、約2週間ごとにこれを繰り返す。
Kyoko's tip:
飾りつけは、マジパンとリーガルアイシングで覆ったり、ドライフルーツを飾ったりとお好みで。