アップルクランブルのレシピ

私がイギリスに来て最初に出会った家庭的なデザート。イギリス人はイギリス産のりんごをとても誇りにしていて、料理に応じていろいろな種類を使い分けています。デザートとして使われるりんごはたいてい目が覚めるほど酸っぱく、酸味に弱い私にとって、イギリス人の作るアップルクランブルは、一口、一口「酸っぱいぞ、酸っぱいぞ!」と脳に指令を与えてからでないと食べられないものでした。また、温かいデザートに冷たいクリームをじゃぶじゃぶになるほど加えて食べる、食べ方にも抵抗があり、イギリス人が「デリシャス!!!」と感嘆しているのを見て、「そう?」と心の中で疑問を感じていました。でも甘いクランブルの部分は大好きで、「もっと分厚ければいいのに。」「もっと甘味が欲しいな。」という思いから、自分で試作し、私好みの味にしたのがこのレシピです。それからというもの、私の大好きなデザートの一つとなりました。もともと乳製品の好きな私は、この"じゃぶじゃぶ"の生クリームにもすっかり慣れ、今ではイギリス人に負けないくらいたっぷりと何回も注ぎ足して食べています。
多くのイギリス人が夕食後にデザートを食べます。このデザートも家庭で作るデザートの定番中の定番です。作ってみると驚くほど簡単なので、イギリス人が料理の合間に作るのにも納得がいきます。焼く前の段階までの作り置きも出来、食べたいときにオーブンに入れるだけでいいのも便利です。材料もシンプルで子ども達のおやつにも最適だと思います。また、生クリームをアイスクリームにするのもおすすめです。
Serves:
直径15cmスフレ型 1個分
Preparation time:
20分
Cooking time:
30分
Ingredients:
- りんご(紅玉が望ましい)
- 900g
- レモン汁
- 1/4個分
- 三温糖
- 大さじ4
クランブル:
- 小麦粉
- 200g
- 三温糖(またはきび砂糖)
- 140g
- 無塩バター
- 100g
- 塩
- 小さじ1/2
トッピング:
- シナモン
- 小さじ1/4
- グラニュー糖
- 大さじ1/2
Method:
- オーブンを190℃に予熱する。
- りんごは皮をむいて3mm幅のいちょう切りにし、レモン汁をかけておく。
- 厚手の鍋に2.と分量の砂糖を入れりんごが透き通るまで煮る。
- クランブルを作る。バターを7mm角くらいのさいころ状にきる。大きなボールに小麦粉と塩をふるい入れ、バターを加え、指を使って、擦り合わせるようにして、小麦粉とバターを合わせ、パン粉状にする。
- 砂糖を加え、全体に混ぜ合わせる。
- 3.のりんごを汁も一緒にスフレの型に入れ、その上をクランブルで覆う。(全体を均一に)
- トッピングのシナモンとグラニュー糖を混ぜ、6.の表面にちらす。
- オーブンに入れ30分くらい焼く。(クランブルが黄金色になるまで)
- オーブンから取りだし、30分くらいそのまま冷まし、人数分にとりわけ、冷たい生クリームをかけて食べる。
Kyoko's tip:
子どものおやつとしてはトッピングなしでもよい。